東浩紀の「ゲンロン0」を読む ― 2017年05月23日

最近いろいろとご批判の多い東さんの論集を読んでみた。タイトルは「観光客の哲学」第1部、第2部が家族の哲学(序論)で構成される。
批判の原因は、福島原発における取組で東さんなりの方法としてダークツーリズムの取り組みを行い、外からも内からも批判を浴びたことを素直に書いている。他者の批判を批判として読んでいなく、ただ批判されているとだけしか認識していなかった私にとって、東さんの論旨は、なぜかすんなりと受け入れることができた。不思議だ。

共謀罪成立を前に「ある戦時下の抵抗」を読む ― 2017年05月23日

この本は2年前に刊行された。戸坂潤が獄死して70年。戦後70年に出された。「ある戦時下の抵抗 哲学者・戸坂潤と唯研の仲間たち」と題して世に出た。戸坂潤がなぜ獄死しなければならなかったのか。その時代、仲間、時の政府に抗う思想家たちの姿が映し出される。
いま、国会を通ろうとしている共謀罪は、あと6,7年もすれば狂暴な法律として、戸坂たちが見舞われたと同じ状況になるだろう。法律を作る側は当時も今も同じことを言っている。「一般市民には及ばない」そうか。
戸坂潤は敗戦を前にあとひと月生き延びれば、再び世に出ることができたであろう。三木清にしても同様。70年経ってまた元の世界に戻ろうとしている恐怖を感じる。
思い出したようにこの本の読後感を記した。